語り手: ヘッドロースター/シュレヤス・チトニス
単一農園×透明性、インド発のスペシャルティコーヒーの魅力
2013年にニューデリーで創業したBlue Tokai Coffeeは、インドにおけるスペシャルティコーヒーの火付け役として注目されている。栃木県矢板のロースタリーでは、本社ヘッドロースター兼品質責任者を務めたシュレヤス・チトニスさんが焙煎を担当。インド国内の地域性や生産者の技術、実験的なプロセスを行う農園の多様性を反映したコーヒーが特徴だ。タミルナードゥの高地で育つ豆は密度が高くフローラルな香りが広がり、チクマガルールではチョコレートやナッツの風味が際立つ。紅茶のようなティーライクな味わいが楽しめるケララ州など、インド各地で異なるテロワールが味覚に表れる。
さらに、Blue Tokaiでは単一農園の豆〈シングルエステート〉のみを使用する点も大きな特徴だ。「インドでは農園ごとにウォッシングステーションや生成処理の設備を整えています。そのため単一農園の豆を十分に確保でき、透明性を保ちながらコーヒーを届けられる」とシュレヤスさん。2024年7月、東京・広尾にイートインも可能な常設店がオープン。インドのコーヒー文化を日本へ広げる試みが続いている。
矢板焙煎所
- 住所
- 栃木県矢板市下太田133
- 営業時間
- 水曜日 11:00~15:00(12:00~13:00 一時閉店)、土曜日 10:00~15:00
- 定休日
- 日・月・火・木・金曜日
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