語り手: ヘッドロースター/シュレ ヤス・チトニス
2013年にニューデリーで創業。インドではBlue Tokai Coffeeが火付け役となってスペシャルティコーヒーが盛り上がっている。栃木県矢板にあるロースタリーでは、本社ヘッドロースター兼品質責任者を務めたシュレ ヤス・チトニスさんが焙煎を担当。「地域性の違いや生産者のテクニック、実験的なプロセスを行う農園などでテロワールの違いを楽しめます。例えば、標高が高いタミルナードゥは密度が高くフローラル、コーヒー生産が最も盛んなチクマガルールでは典型的なチョコやナッツの風味、100年以上前からコーヒー農園の歴史があるケララ州では紅茶ティーライクと、インドでも味わいの特徴が異なります」。そして単一農園の豆〈シングルエステート〉のみが使われるのも特徴的だ。その訳を「インドでは農園単位でウォッシングステーションや生成処理をする設備を構えてるので、単一農園の豆が十分確保できます。なにより単一農園でコーヒーを生産している透明性を確保することが大事」と話す。日本での直営店は準備中で、オンラインでの販売と、ポップアップストアを東京ミッドタウン八重洲に出店している。