語り手: 店主 / 斉藤 拓未
コーヒーの美術館。〈DOORS COFFEE WORKS〉は、訪れる人がふらりと立ち寄り、美術館のように楽しめるユニークなコンセプトの店だ。「ここでコーヒーを味わい、豆を眺め、その魅力にじっくり触れ、気に入ったものを持ち帰ってもらいたい。店名には、扉を開いて新しいコーヒー体験への“入り口”となる意味を込めました」と話すのは、店主の斉藤拓未さん。宮城県で6年間、ロースターとしての経験を積み、豆の買い付けや店舗管理まで幅広く学んだのち、2023年7月に地元・新潟市で独立を果たした。
人気の飲み比べセットでは、選んだ2銘柄をドリップで楽しめる。「2種類のブラックコーヒーを味わうことで、コーヒーの楽しさを感じてもらえたら嬉しいですね。味の違いを体験しながら、自分の好みや新しい味わいを見つけてほしい」。気に入った豆を1キロ単位で購入する常連もいるほどの人気だ。焙煎機には、ハマ珈琲の半熱風式6kg釜に、バーナーを1本増強したものを使う。「ドラムの回転が速く、排気も火力も余裕があり、蓄熱も少ないため熱調整がしやすいのが特徴です。何よりもコストパフォーマンスが抜群!」と斉藤さん。豆が持つ本来の味わいを繊細に引き出せるのも、この焙煎機ならではの魅力だ。
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