語り手: 店主/澤地 広之
会社員を退職後、はじめて見たバリスタの大会でその所作に惹かれ、コーヒーの世界に足を踏み入れた澤地広之さん。2003年にエスプレッソメニューを中心としたCaffé Frescoを阿佐ヶ谷に開業。2009年には屋号をFRESCO COFFEE ROASTERSに改名し、焙煎機を構え自家焙煎をスタート。席数は半分に減らしたが、コーヒー豆の販売量も増えていき、3kg釜での焙煎も限界に。2022年、新たにポルトガルの焙煎機JOPER15kg釜を導入。「ひと銘柄の焙煎量をまとめて焙煎する事が出来て、だいぶ楽になりました。それまで使っていたディードリッヒと比べたら質感が和らいだ印象です。多少明るい味わいになりましたが、これは意図的にやっている部分とJOPERの特性も手伝ってます」。毎月ピックアップした銘柄を割引き価格で提供する”今月のお買い得豆”は「日常に当たり前にあるコーヒーが、より質の高いものであって欲しいとの思いで」と、興味を持ってもらう入口としての敷居を低くしたが、最高水準のコーヒーを実現している。
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