語り手: 焙煎人/有延 宏之
福岡出身の有延宏之さんは、大学卒業後、キーコーヒーで経験を積み、コーヒー業界一筋で活躍してきた。2004年2月、転勤で移り住んだ金沢で「コーヒーを直接一般の方に伝えたい」という強い思いから〈アリーカフェ〉を開業。以来、金沢の地でコーヒー文化の発信に力を注いでいる。競技会にも積極的に挑戦し、2014年のジャパン コーヒー ロースティング チャンピオンシップ(JCRC)と2015年のジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ(JHDC)で決勝進出を果たした実績を持つ。2018年からは認定審査員としても活動し、その技術と知識は業界内でも高い評価を受けている。
コーヒー豆は、浅煎りから中煎りのシングルオリジンと、深煎りのブレンドを提供。「シングルは個性を楽しんで頂ける様に、風味特性をわかりやすく焙煎してます。ブレンドはテーマを明確にして、味の方向性にフォーカスして配合と焙煎をしています」。看板メニューの〈金澤珈琲〉は、エチオピアとブラジルを組み合わせたオリジナルブレンド。金沢の伝統的な和菓子とのペアリングを意識して開発されたこのブレンドは、濃厚な飲み口と華やかな香りが特徴で、和菓子の風味を引き立てる特別な一杯だ。
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