2012年に創業、大分にスペシャルティコーヒーを浸透させた草分けとして、コーヒー好きから支持を集めているタウトナコーヒー。京都の老舗珈琲店で経験を積んだ山下周平さんは「バリスタのチャンピオンになろうと思って新卒で入社しました。競技会で自分なりに美味しいコーヒーを提供しようと思うと、焙煎からだと思い始めたのがロースターを始めるきっかけになりました。10年を超えてようやく自分の味が出せるかなと思ってきたなくらいの感じです」と、豊富なキャリアながら謙虚に語る。味作りの根底は、しっかりしたマウスフィールを表現すること。それには、ドラムの回転数と排気量が調整でき、ガスの圧力と流量のコントロールが両方できるスイスのビューラー社の完全熱風式が最適だった。「甘さ、クリーンカップを表現しやすくて、フルーティーでフレーバーがしっかり出せる味わいになります」。六坊焙煎所と大分駅から程近い赤レンガ店の2店舗を展開、地域の一番店を目指す。