語り手: 代表 / 深山 晋作
世界を舞台にした職人が、地元・心斎橋で描く、コーヒーと文化の新しい関係
日本橋のわずか1.8坪から始まった〈Barista Map Coffee Roasters〉。メルボルンの〈St.Ali〉で9年間を過ごし、2016年にWorld Latte Art Championships Coffee Fest in USAで世界一に、2018年にはAustralian Latte Art Championで日本人初のオーストラリアチャンピオンとなった深山晋作さんが、2021年にコロナ禍の真っただ中で立ち上げた小さな焙煎場だった。コンセプトは「コーヒーと人が繋がる場所」。開業当初は多くの人に「この場所では難しい」と言われながらも、その想いが人を呼び、やがて街と人との縁が少しずつ広がっていった。2025年、地元・心斎橋にオープンした旗艦店は、50年以上の歴史を持つ建物を改装した特別な空間。一等地でありながら7年間空き家だった場所に新たな息を吹き込み、コーヒーを中心に人と文化が交わる場として再生させた。
目指すのは、単なる“コーヒーが美味しい店”ではない。コーヒーを通して教育と文化を発信し、日本の美意識を世界へ伝える拠点だ。「日本国内にいても、わざわざ行きたくなる場所をつくりたかった」と語るように、ここでは豆の焙煎に加え、コーヒーと米を掛け合わせたKOME MAMEなど新たな試みも続く。ブリュワーズカップで上位入賞した伊藤恵未さんの存在も追い風となり、抽出の表現力がさらに磨かれた。職人としての情熱と、文化を紡ぐ視座。その両輪で進化を続けるこの場所は、心斎橋の街に新たな物語を描いている。
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