熊本・江津湖のほとりにオープンした焙煎所兼コーヒースタンドは、市街地にある下通店に続く2店舗目。この店舗の焙煎を手がけるのは、2023年のCOFFEE COLLECTION Natural部門で優勝、2024年のジャパン コーヒー ロースティング チャンピオンシップ (JCRC)では2位の実績を持つ勝本宏達さん。「コーヒーに携わって9年になりますが、焙煎歴はまだ4年目。大会に出場することで客観的な評価を得られるので、今後も積極的に参加していきたいと思っています。競技会で評価される味だけを目指しているわけではありませんが、競技用に味を調整する経験が日々の焙煎にも役立っています」と語る。

店舗では、勝本さんが競技会で使用したトップロットのコーヒー豆から、スペシャルティコーヒーがまだ浸透していない土地柄に合わせたデイリー向けの豆まで幅広く揃える。「飲みやすく、伝わりやすい風味特性を持つ豆を選び、フレーバーと甘さを最大限に引き出す焙煎を心がけています。苦味のあるコーヒーを好む方も多いので、浅煎りでも美味しさが伝わるよう工夫しています」と勝本さん。江津湖の店舗では、最新の抽出器具であるPARAGON(パラゴン)を使用した抽出が注目のポイント。江津湖の美しい自然を眺めながら、特別な一杯を楽しめる新しいコーヒー体験が待っている。