語り手: オーナー / 久保田 洋平
親しまれるブレンドと個性の表現、焙煎士としての新たな挑戦
熊本の老舗喫茶〈岡田珈琲〉でキャリアをスタートし、店長として腕を磨いてきた久保田洋平さん。2017年にはジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ(JHDC)で優勝を果たし、その技術と実績を裏付けた。2021年11月に独立後、自宅に併設した焙煎所兼店舗を拠点に地元の人々へコーヒーの魅力を伝えている。もともとブレンドに強い思い入れがあり、「ブレンドは多くの人に親しまれていて、お店の個性を表現することもできますし、オリジナリティとスペシャルティコーヒーを同時に知っていただける手段なのかなと思っています」と語る。スペシャルティコーヒーを身近に感じてもらう手段としても重要であるという。
独立を考えた背景には、焙煎に挑戦したいという強い想いがあった。「チャンピオンになって、抽出技術だけで区切るのは不完全だと感じました。焙煎を学び、自分のコーヒーを一貫して作りたいと思うようになりました」と振り返る。現在、熊本城を望む県立美術館分館にある喫茶カドでは、「新しい喫茶店」をコンセプトに、熊本の景色と共に特別な一杯を提供している。
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