語り手: 店主/八児 美也子
経年の美しさが息づく、心地よいコーヒー空間
かつて産婦人科病院として使われていた木造家屋をリノベーションしたcobaco tobata。その中にある焙煎所は、まるで昭和時代にタイムスリップしたような独特の雰囲気を持っている。真鍮製のドアノブや経年劣化による床のテクスチャが、温かみと人間らしさを感じさせる空間を作り出しており、訪れるコーヒー好きたちは店主の八児美也子さんと談笑しながら、ゆったりとした時間を過ごせる。「飴色の建物は、どこか安心感を与えてくれますね」と八児美也子さんが語るように、その空間の温もりが人々を引き寄せる。
提供するコーヒーは、シングルオリジンの浅煎りが特徴で、派手さはないものの、毎日飲んでも疲れない味わいを目指している。「毎日飲んでも疲れない味わい。焙煎も煮込み調理と一緒で、芯まで均等に火を通してあげることを心がけます」。その丁寧な作業と温かい空間が、訪れる人々にとって特別なひとときを提供している。
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