語り手: 代表/外川 修
富士河口湖町の人気店〈ほうとう不動 河口湖北本店〉の一角で、週末と祝日のみ営業する〈K&B coffee〉は、地元の人々や観光客に愛される特別な存在だ。店主の外川修さんが提供するのは、季節ごとに厳選されたシングルオリジン3種。いずれもトラディショナルな中煎りを基本に、季節や生豆のエイジングを見極めながら、明るめや暗めのトーンに調整されている。
「コーヒーはあくまで自然の一部。豆の個性を引き出し、誰もが楽しめる味わいを目指しています」と語る外川さん。その焙煎は、5kmほど離れたタイニーハウスに設置されたトルコ製の新鋭BESCAで行われる。この焙煎機の特徴であるパワフルな遠赤外線プレミックスバーナーを最大限に活かしつつ、繊細な火加減で調整する。その一方で、「気をつけるのは火加減だけ」と謙虚に語る姿勢が印象的だが、Japan Roaster Competition 2019での入賞という実績が、その確かな技術力を物語っている。
- Tags