語り手: CEO/吉田 一毅
国分寺の片隅に、コーヒー好きの秘密基地
「国分寺に、自分の居場所をつくりたかった。」店主・吉田一毅さんのこの言葉に、この店のすべてが詰まっている。〈Life Size Cribe〉があるのは、都会の喧騒を抜けた先。大手コーヒーチェーンでの店長経験、〈Paul Bassett〉での3年間の修行を経てたどり着いたのは、学生時代を過ごしたこの街だった。「都会の喧騒感のない西東京の下町で、誰もがそのままの自分でいられる空間を作りたい」と語る想いは、店の隅々にまで行き届いている。
奥で響くのは、フジローヤルの焙煎音。「鋳物の質がいいんですよ」と、日本製の機械への信頼を語りながら、営業中も焙煎とデータ分析を繰り返す。そしてバリスタとしての腕も折り紙つき。ラテアート大会で数々の記録を打ち立て、描けるモチーフはなんと80種類以上。もはやアートというより、「液体の魔法」だ。居心地のいい空間と温かい会話、そして心に染みる一杯。ふらっと立ち寄れる、国分寺の秘密基地。
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