語り手: 代表取締役/後藤 栄二郎
札幌市内に4店舗を運営し、道内のスペシャルティコーヒー界を牽引する丸美珈琲店。オーナーの後藤栄二郎さんが、スペシャルティコーヒーに出会ったのは2002年。国連グルメコーヒーと言われるパプアニューギニアのシグリの味わいに驚いた。「甘くて奇麗で、今までに感じたことのない後味。こんなコーヒーがあるのかとびっくりしました」。2006年に丸美珈琲店を開業してまもなく、World Cup Tasters Championship 2009で3位、ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ2013においては優勝という成績を収める。「焙煎に必要なのは鑑定技術です。気温の変化で焙煎も変わるので、鑑定をして品質の安定と、素材のいいポイントを見つけるため毎回テストします」。質のいいコーヒー豆を見つけようと、小さな農園にも目を向ける。「人けがなく雑然とした農園にも驚くようなフレーバーを持つ素晴らしいコーヒーが存在していることがあります。実際に産地に行ってそんな農園をどうやって探すか、それもまた答えがないから楽しいです」。