「大会に出ることで、お店の在り方や味わいが確立されたと思います。そこで自分たちのレベルをあげることもできました」と2011年のCoffee Fest Latte Art Championship優勝など、各種競技会で結果を残し、北海道でバリスタの魅力を発信し続けてきた店主の大磯悟さん。「バリスタとして活躍できる場が少ない北海道で、若い人たちの働く場を作りたい」との想いから、狸小路7丁目エリアに2号店を、札幌三越に3号店を展開する。ブレンド4種類、シングル7〜8種類を揃える豆の共通するポイントは甘さだ。「フルーティーの定義は、酸やフレーバということではなくて、甘さが出ないとフルーティーではないと思っています。焙煎では、どんな淹れ方をしても酸味が穏やかで甘味が強く感じることを心がけています。コーヒー豆によっては、生豆を洗ってから焙煎するものもあり、そうすることによって雑味のないクリーンなコーヒーを作ることができます」。随所に大磯さんのコーヒーに対する深いこだわりが垣間見える。