語り手: 店主/小林 貴典
ワーキングホリデーで訪れたメルボルンで、コーヒーの奥深さに魅了された小林貴典さん。帰国後はコーヒーショップで働きながら、国内外のカフェを巡り知識を蓄えた。その一方で、アジア各地のコーヒー農園を訪問し、現地の情報を収集。自身の店を構えてからは、アジアを中心としたコーヒー豆の取り扱いに力を入れている。「今はまだアフリカや南米と比べると知名度は低いですが、アジアにしかない風味や特徴もあるので、いつもと違うコーヒーを試してみたい方にはぜひ味わってもらいたいです」。
中でも注目を集めるのが、特殊なアナエロビック製法による台湾産のコーヒー。ブランデーやトロピカルフルーツを思わせる独特の風味が特徴だ。「美味しいコーヒーがアジアからも輩出できたら嬉しいですね。アジアの魅力も一緒に、世界に発信できたらと思っています」。新しいコーヒー体験を提供するとともに、アジアの豊かな可能性を伝える一杯がここにある。
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