語り手: 店主/金子 和生
コーヒー豆と食料品で生まれる新たな価値
調布にひっそりと佇む〈PANTRY COFFEE〉は、もともとは長野県の新鮮な野菜を使った料理とスペシャルティコーヒーを楽しむカフェとしてスタートした。しかし、2020年からは食事の提供を休止し、コーヒー豆と食料品の販売を中心に新たな形で進化を遂げた。店内には2~3席の小さなスペースもあり、気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気が魅力だ。
店主の金子和生さんが手掛ける焙煎は、近隣の嗜好に合わせて中煎りから深煎りを基調にしたスタイル。直火式の焙煎機を使い、「エイジングによる風味の向上が直火ならではの魅力」と金子さんは語る。その焙煎技術は、ハイグレードな豆の個性を力強く引き出しつつ、心地よさを忘れない絶妙なバランスを実現している。店名には、家の食品庫のように、日常的に立ち寄りたくなる場所という思いが込められている。まるで自宅のパントリーのように、気軽に立ち寄れる場所。
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