1974年に喫茶店〈ROCOCO〉としてスタートした〈ロクメイコーヒー〉は、長い歴史を持ちながらも、その姿を何度も変えてきた。2015年に新ブランドとして生まれ変わり、2017年には焙煎所〈ROKUMEI COFFEE CO. TOMIO ROASTERY〉を設立。今や奈良から全国へとコーヒー文化を発信し続けている。オーナーの井田浩司さんは、ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ 2018で見事に優勝を果たし、その実力派ロースターとしての名を馳せた。浅煎りから深煎りまで揃うラインナップは、「甘さとクリーンさ」を軸に、豊かな風味が楽しめるように丁寧に焙煎されている。井田さんは「コーヒーの個性豊かな風味を引き出し、本当のおいしさを伝えることが私たちの使命」と語り、その哲学をしっかりと体現している。

そして、焙煎豆にとどまらず、ドリップバッグやリキッドコーヒーなど、多岐にわたる商品展開にも力を入れている。オンライン通販も強化され、全国どこからでも〈ロクメイコーヒー〉の味を楽しむことができる仕組みが整い、家庭でも専門店の味を再現できると多くのコーヒー愛好者から好評を得ている。奈良に根ざしながらも、国内外へと挑戦を続け、コーヒーの新たな価値を広げていく〈ロクメイコーヒー〉。その情熱が生んだコーヒーの味わいは、日常に新しい驚きと喜びをもたらし続けている。