語り手: 店主/岡村 澄
材木倉庫を改装した空間で楽しむ、野性味溢れるコーヒー
2019年3月にオープンした〈BAKU Coffee Roasters〉は、東南アジアのユニークなコーヒー豆を積極的に取り扱い、その個性豊かな風味で多くのコーヒー愛好家を魅了している。野性味あふれる甘酸っぱさやスパイシーさが特徴の、ユニークな体験を提供。店主の岡村澄さんは、アジアの生産地に足を運び、豆の選定から焙煎まで一貫して自身の感覚を大切にしている。「アジア圏は日本から近く、生産者と直接会ってコミュニケーションを取りやすいのが魅力です」。その距離感を活かして、現地の生産者と深い信頼関係を築いている。
岡村さんは、清澄白河の名店〈ARiSE Coffee Entangle〉でバリスタを務めた経験もあり、そこではコーヒーの奥深さを学び、多くの常連客からの信頼を得ていた。その経験を基に、アジアの豆をメインに、他では味わえない一杯を提供し続けている。店内は、開放感のある空間が広がり、リノベーションされた材木倉庫が持つ独特の雰囲気が漂う。天井が高く、広々とした店内には温かみが感じられるインテリアが施されており、コーヒーを味わうには最適な環境だ。「ここで提供するコーヒーが、アジアのコーヒーへの理解を深めてもらうきっかけになれば」とも語り、その思いが詰まった一杯一杯に込められている。
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