語り手: 店主/岩田 浩一
甘くてほろ苦い、大人の贅沢。コーヒーとプヂンの時間
エンジニアとして働いていたある日、ふと飲んだスペシャルティコーヒーに衝撃を受けた。COLINA COFFEEの店主・岩田浩一さんがコーヒーの道へ進むきっかけは、そんな何気ない瞬間だった。気づけば焙煎や抽出技術を学ぶセミナーに通い詰め、やがて2017年、馴染みのある吹田の地で念願の店をオープンすることに。店頭には、定番のコリナブレンドをはじめ、シーズナルブレンドや8〜10種類のシングルオリジンが並ぶ。岩田さんが選んだのは、関西ではいち早く導入されたGIESENの焙煎機。「いろいろ試しましたが、釜の厚みと蓄熱性の高さで豆の芯まで火が通る。それが決め手でした」。そう語る通り、しっかりとしたコクと甘みのある焙煎が、COLINA COFFEEの味わいを支えている。
そして、この店ならではのもう一つの魅力がブラジルプヂン。見た目はプリン、だけど口に入れるとココアスポンジのほろ苦さが広がる、大人のためのデザートだ。「しっかりした甘さとほろ苦さが、コーヒーにぴったりなんです」。焙煎のこだわりと、ここだけの特別なスイーツ。カップの中に、プレートの上に、ちょっと特別な時間が広がっている。
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