語り手: ロースター / 沖田 卓也
昭和の香りを色濃く残す、角丸のカウンターにクラシックな壁面。40年以上続いた喫茶店を改装した空間は、時代を超えた魅力を感じる。「喫茶店は数が減り続けているので、こういう新しい形で残っていくってのもいいのかなと思って。調度品は北欧のビンテージ物を使ってます。外の忙しなさと内のゆっくりな感じが対照的な喫茶店の跡地で、スペシャルティコーヒーを飲めるのも面白いですよ」と、TAKAMURA COFFEEやCOFFEE COUNTYで、長年腕を磨いてきた店主の沖田卓也さん。下町ムードが漂う町並みの一角に、目立つ表記も特にないが、オープンから着実にファンを増やしている。「市内や他県の口コミで知った方が多いです。商売としては地元に寄り添ったほうがいいんですけど、自分らしいコーヒーを届けたいので、尖っていこうと思います」。この場所、一度訪れたら惚れ込むこと間違いなしだ。
- Tags