倉庫のような外観が目を引く、大阪では見逃せないロースタリーのひとつTAKAMURA COFFEE ROASTERS。1992年に大型酒類専門として開業、2013年にワインと自家焙煎コーヒーの専門店にリニューアル。ヘッドロースターの岩﨑裕也さんは、2018年のジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ(JCRC)において準優勝した経歴を持つ実力派だ。コーヒー豆は約30種のシングルオリジンを揃え、その多くが浅煎りを占める。「お客さんのシーンに合わせて提案することを心掛けています。豆の種類が多いのもその一つで、希少な豆をどれだけハードル下げて提案できるかを意識しています」と岩崎さん。イートインやテイクアウトコーヒーは、豆の価格に関係なく一律の価格で提供。まずは経験してもらって、間口を広げることを重視している。「近年は、ダイレクトで仕入れるものが主になってきています」と、COEや希少なマイクロロットを含むほとんどの豆は、農園から直接仕入れるという。ただ消費されてしまうだけでなく、もう一歩先の好奇心が湧くコーヒーを目指す。