語り手: 代表/辻本 智久
百年の歴史を超えて、日本茶からコーヒーへの転身と新たな展開
1899(明治32)年創業の日本緑茶店の老舗〈辻峰園〉が、2003年にドリップバッグの加工・製造を始めたことをきっかけに誕生した辻本珈琲。店主で5代目の辻本智久さんは「日本茶を取り巻く環境の変化を感じた」と当時を振り返る。ECサイトの開設を経て、2016年には自家焙煎を開始。EC販売の好調と、手狭になったスペースの改善を目的に、新たな拠点としてロースタリー併設の実店舗をオープンさせた。「スタッフの働く環境を整えることも含めて、新しい空間が必要でした」と語る。
コモディティからスペシャルティまで幅広い豆を揃えるが、店頭ではスペシャルティコーヒーを中心に展開。コーヒーの多様な個性を体験できるショールーム的な役割を担っている。運営会社〈すてきなじかん〉による「すてきなじかんプロジェクト」では、「コーヒーを通じてほっこりしたり、ワクワクする『すてきなじかん』を皆さまと共有したい」というテーマのもと、多彩な企画が進行中だ。
- Tags