語り手: 店主 / 三浦 拓也
2022年、1st crack coffee challenge 2022で優勝を果たした店主の三浦拓也さんが翌年4月、愛知県安城市に〈FUKUSUKE COFFEE ROASTERY〉をオープン。実家のアルミサッシ店を改装した店舗は、地域の人々に愛されるコーヒースポットとして注目を集めている。「浅煎りから深煎りまで幅広く揃えていますが、名古屋特有の喫茶文化を持つ地域でも浅煎りの人気が高いのが印象的です」。競技会での優勝を機に遠方から訪れるコーヒー愛好家も多く、地域と全国のコーヒーファンをつなぐ場となっている。
独立前は、奈良のROKUMEI COFFEE CO.で3年間焙煎士としての経験を積んだ三浦さん。「雑味がなく、甘く飲みやすいコーヒー」を目指し、クリーンさとバランスを追求する焙煎スタイルが特徴だ。「家でも美味しく飲めるように」との思いから、誰でも手軽に楽しめる品質を提供している。
店内では、淹れる急須コーヒーもユニーク。挽いた豆を急須に入れ、お湯を注いで4分待つだけというシンプルなレシピは、日本茶のように手軽にコーヒーを楽しめると好評だ。ドリッパーやフィルターを使わずにできるこの方法は、「シンプルかつ美味しい」コーヒー哲学を体現している。地域に根ざしながらも独自のスタイルでコーヒーの魅力を発信する焙煎所として、多くの人々に愛される存在であり続けている。
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