語り手: 代表/繁田 武之
ネルドリップの魅力を広め、技術を次世代に継承する目的で設立された日本ネルドリップ普及協会の店舗。オーナーの繁田武之さんは、2012年からブラジルの「ジアマンチーナヨシマツ」を年間約15トンの豆を輸入している。この農園のコーヒーは、ナチュラルプロセスならではの強い個性が特徴で、一般的なブラジルコーヒーのイメージを覆すユニークな風味を持つ。「この味を出せるのは品種というより場所です。肩書きもないのでコストパフォーマンスがいい。地下アイドルじゃないけど、いつまでもメジャーにならないでいてほしい」。知名度は低いものの、質と価格のバランスに優れたその豆を使い、多彩な焙煎度で魅力を引き出している。
コーヒー豆は、浅煎りから深煎りまで10〜15種類をラインナップ。ネルドリップを通じて、深いコクとまろやかさが融合した一杯が完成する。繁田さんが届けたいのは、時を経ても色褪せないネルドリップの魅力と、それを通じて広がる新しい発見である。
- Tags