エアロプレスの世界大会、World Aeropress Championship 2014で優勝した佐々木修一さんが代表を務める〈PASSAGE COFFEE ROASTERY〉。〈ポールバセット〉で6年半の経験を積んだ後、バリスタと焙煎士として活躍し、「自分のイメージするコーヒースタンドを作りたい」との思いから、2017年に独立して三田で創業。2019年には祖師ヶ谷大蔵にロースタリーをオープンし、日本のコーヒーシーンを牽引する店のひとつとして、全国から多くのコーヒー愛好者が訪れるようになった。

こだわるのは、コーヒーの品質とその一貫性だ。「コーヒーを淹れるのは僕だけではないので、どんなスタッフが淹れてもブレない味を提供するために、レシピ作りに力を入れています」。そのため、浅煎りを追求する焙煎スタイルでは、「豆本来の味わいを最大限に引き出すよう、細心の注意を払い、限界まで攻めることを心がけています」と話す。これにより、ライトローストのケニアは、グレープフルーツのような爽やかな柑橘感と、ベリーの甘味がしっかりと感じられ、品質の高さが際立つ一杯となっている。