語り手: オーナー / 黒澤 俊
「コーヒーの味わいを決める要素はもちろん抽出も大事ですけど、やっぱり焙煎によるところが大きいですよね」。そう語るのは、ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ (JHDC) 2020年で優勝した、店主の黒澤俊さん。2023年にリニューアル、立川駅から徒歩5分の場所に移転。2016年にオープンした以前の店舗は焙煎所として改装され、店内の設備や提供方法も新たに進化を遂げた。開店当初は仕入れた焙煎豆を使用していたが、自家焙煎へのこだわりから技術を磨き続け、理想とする味わいを安定して再現できるようになった。焙煎において黒澤さんが重視するのは、「地元密着」というテーマ。都心から少し離れた立川という土地柄に合わせ、だれでも飲みやすい透明感のある味わい作りを意識している。
さらにリニューアルに伴い、注目の全自動ドリップマシン「Brewvie」を導入。細かな抽出レシピを設定でき、味わいの再現性に優れている点が特徴だ。「マシンが正確にお湯を注ぐ間、お客様の顔を見ながらしっかりコミュニケーションを取ることができます。効率的でありながら、温かみのある接客を実現できるのが魅力です」と黒澤さん。技術力と地元への想いが詰まったこのお店は、コーヒーの味わいだけでなく、心のこもったひとときを提供する場所として、多くの人々に愛されている。
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