語り手: 焙煎料理人/古市敦
下北沢で2004年に創業した〈cafe use〉は、2017年に〈筋金珈琲焙煎所〉としてリニューアルし、珈琲豆の販売を中心とした新たな展開をスタート。「コーヒーは料理と同じ。素材、道具、そして味覚のセンスが美味しさを決める」と語る焙煎料理人・古市敦さんは、スペシャルティコーヒーを使用し、虫食い豆やカビ豆を丁寧に除去するなど、徹底した品質管理で焙煎に臨む。特にこだわりの「シングルオリジンブレンド」は、同じ産地の豆を異なる焙煎度合いで組み合わせることで、複雑で奥行きのある味わいを実現している。
週末限定で開かれる喫茶室では、30gの豆を8分かけて丁寧に抽出した一杯を楽しむことができる。初めて訪れる人には、スジガネブレンドを試し、シングルオリジンの個性を感じる準備をするのがおすすめ。豆選びから焙煎、抽出まで、筋金入りのこだわりが光るこの場所で、特別なコーヒー体験が待っている。
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