数寄屋造りの茶室を改装したロースタリーは、こだわりのフードが充実しているのも魅力の一つ。アクセスの悪い場所に位置するのは、お客さんとの時間を大切にしたいとの理由から。「これまで焙煎したデータは全て記録していて、豆の品種やその日の気温や気圧の変化に合わせて、常に高品質なコーヒー豆を焙煎します」と、オーナーの田村英治さん。「10秒の間に、豆の温度がどれだけ上昇したのかにフォーカスします」と、焙煎中は計算機を片手に細かく温度を記録、その手が止まることはない。2階のアトリエでは、好みの豆や挽き方などを聞きながら自分でコーヒーを淹れることもできる。