カフェとロースターがひしめくコーヒー激戦区の蔵前 。個性豊かな店が並ぶこの街で、ただ美味しいだけでは生き残れない。そんな中、 〈WESTSIDE COFFEE〉が掲げるコンセプトは「ロビー」。それは、ただコーヒーを飲むだけの場所ではなく、誰もが 「帰ってこれる」 空間を目指したもの。ホテルの1Fに併設されたこの店では、オーナーの西方優さんが考える、おもてなしの形がある。「数多くのロースターがひしめき合う蔵前エリアに出店する中で、美味しいコーヒーを提供することはもちろん、それ以上に細かな接客を意識しています」。

「オープン当初は、酸味が苦手な方が多く、深煎りのブラジルやグァテマラ、ブレンドがよく注文されました」と振り返る。しかし今では、フルーティーな浅煎りを好むお客様も増えたという。焙煎のテーマは「雑味のないクリーンカップ」 。ただスッキリとした味わいを目指すのではなく、どんな人にもストレスなく楽しんでもらえるように、という想いが込められている。さらに、コーヒーのお供には、週替わりの焼き菓子が並ぶ。コーヒーとのペアリングを考えた、しっとりとしたケーキや香ばしいクッキーが、ひとときの安らぎを演出する。